07.きょう一日、さむらいをした

 

「02.インターネットで調べ物」の中で書いた、架空の書籍名のうち「きょう一日、さむらいをした」と言う題名が気に入ってしまったので、お話にしてみようと思いました。

 

kusuda-fumihito.hatenablog.com

 

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 僕はさむらいの日に当たってさむらいになった。
 さむらいの日は誰にでもあるものではないし、全くさむらいにならない人もいる。何度も当たっちゃう人もいるらしい。うちは昔、叔父さんがさむらいになった時の道具が取ってあったので、お母さんが急いで借りに行った。叔父さんが、
「隆紀もそんな歳になったかぁ」
と言ってたらしい。
 僕は大学生だからいいけれど、社会人で当たる人も多い。
「今日は三人もいたよ」
とお父さんがこぼしていたことがある。ラッシュ時にホームでさむらいが出会って刀の鞘がぶつかり、果たし合いをするかで揉めたので、他の乗客が駅員さんを呼びに行って警官が来たりして大変だったそうだ。
 大学の食堂でさむらいの学生が出会ったのを見たことがある。長い髪で顔の半分を隠し、刀傷のシールを頬に貼った片方の学生は、両手を袖の中に入れて女生徒の取り巻きを引き連れ、坊主刈りに高下駄を履いたさむらいは学生服の連中が後ろに従っていたけど、二人共相手を見ながらも遠く離れて歩いていたのを覚えている。
 夜、朝倉から電話があった。
「さむらいの日に当たったんだって?」
「そうだよ。明日さむらいで学校に行く」
「実はさ、俺もさむらいの日になったんだ。明日さむらいで行くよ」
「へぇ!? 偶然だね。一緒に行こうか?」
「車を運転して行くから家まで行ってあげるよ」
「ありがとう。さむらいの格好で電車に乗るの嫌だったんだ。何時くらい?」
「戸田も二時間目からだろ? 九時過ぎに迎えに行く」

 翌朝の着付けは大変な騒ぎだった。お母さんがさむらい着付け教室の先生を頼み、着付けが終わると僕を真中にして記念写真を撮った。
「いいこと、隆紀。くれぐれも果たし合いなんてしちゃだめよ!」
「判ってるよ」
 刀を差して外に出ると、近所のおばさんが話の種にとずらり遠巻きにして立っていたのには驚いた。近所の人だけでなく区の腕章を付けた人が僕のさむらい姿を撮っている。
 車が来た。朝倉だ。目の前に止まり運転席から朝倉が顔を覗かせた。
「ファンクラブか?」
「あはは、違うよ。近所の人」
 朝倉は車を下りてうちの家族に挨拶し、僕は助手席のドアを開けて乗り込んだ。刀は膝の間に抱えた。
「行って来ます」
 車が走り出すと近所の人が拍手で送ってくれて気分がよかったのだけど、横を見ると朝倉の表情が硬い。どうしたんだろう?
「戸田」
「何だい?」
「俺のは羽織が大きくて皺で隠れてると思うんだけど」
 そう言いながら羽織を引っ張って家紋を見せた。
「あっ!」
 うちの家紋と同じ六文銭だ!
「お前の家に着いた時、六文銭を見て驚いた。お前の家も俺の家と同じ、真田家の家臣だったのかと」
「そうだ」
「やはりな」
 不思議な偶然に言葉もない。
「つかぬ事を聞くが、お主の家に真田家の財宝の在処を記した文書が残されておらぬか?」
「いかにも。しかしながら、文章が途切れて判らぬと祖父が申しておった」
「拙者が祖父に聞いたところ、大阪夏の陣にて幸村様が討ち取られた後、家臣が集まり財宝の在処を文書に記し、それをばらばらにして分けたそうだ。拙者の家にある文書、お主の家の文書、そして他の家臣の家にある文書を合わせれば」
「その謎が解けると申されるか?」
「然様」
 朝倉の表情は既に一介の大学生のそれではなく、真田家再興を願う一途なさむらいのそれに変貌していた。拙者も負けじと口を結んで前を見詰めた。

 大学校に到着す。
 朝倉は近隣駐車場に車を停め、我等は下車し帯刀し出口へ向かふ。駐車場小屋の番人車両番号と入庫時間を記録した紙片を朝倉に渡し
「仮装大会かね?」
と問ふも
「無礼な! 我等はさむらいの日に拠りて帯刀せしもの也」
と朝倉に反論され
「恐れ入りました! て、手討ちは何卒ご勘弁を!」
驚愕の表情を顕にし番人平伏す。
「戸田氏、参らうか」
「いかにも」
 公の場で「戸田氏」と丁寧語を使ふ朝倉に、さむらいの性根を据へた意気を感ず。拙者と云へば「いかにも」以外の文言が思ひ付かず悶々とす。大学校に向かふ途中、絢爛に着飾る女子学生を見受けるも眼中にあらず、意は真田家再興に在り。
「戸田氏」
「如何致した?」
「拙者は近代経済学原論講義に出席すべきなれど、欠席し文学部歴史学科への転入手続書面を調達しやうと存ず」
「よき考え也。我等の進む道は歴史学以外にあらずんば虎子を得ず。拙者も講義を欠席する所存にござる」
 朝倉は頷き、二人して事務を所轄せる転入担当窓口に出向く。
「頼もう」
「はい。何でしょう。おっ!」
「我等さむらいの日に拠り、彼の装束御免仕る」
「成る程。しかと了解仕りました」
 窓口担当者異を唱えず、経験在る也。
「文学部歴史学科転入手続きの書面を頂きたく参った次第」
「転入手続きの書類ですね。お二人分ですか?」
「いかにも」
 拙者が「いかにも」以外の文言を考へるうちに、担当者は書面を二部、転入申込控と共に寄越す。
「二千円です。ここに現在の学部名とお名前を書いてください」
 朝倉が窓口のぼうるぺんを手に取るや担当者は云ふ。
「矢立をお持ちではないのですか?」
「ぐつ!」
 朝倉は言葉に詰まつた。
「おさむらい様がボールペンなどお使いになられて、よろしいのですか?」
「持ち合わせがござらぬ。郷に入りては郷に従ふものでござる」
「苦しい言い訳ですな」
 せせら笑ふ担当者に朝倉は悔しさうに学部と名を記し、拙者も口を閉じ名を記す。封筒を渡され懐から西洋型財布を出しかけた朝倉を寸でのところで制す。
「あいや、待たれよ」
 さう言ひ乍ら拙者は懐より日本橋で買い求めし長財布を取り出す。
「これで如何か」
 かうしてジヤラ! 六文銭を取り出し窓口に。
「うぐ」
 担当者は二の句が告げぬやうだ。朝倉はにやりと笑みを浮かべ
「さらばじや」
と云ひ捨てる。
 帰りの車の中で朝倉が問う。
「いやはや痛快でござつた。其処許はよくあのような銭お持ちなんだ」
「叔父がさむらいの日に遣ひし六文銭の残り譲り受く」
「かたじけなひ。其処許のお陰で俄かざむらいの面目が立ち、恥を欠かずに済み礼を云ふ」
「何を申す朝倉殿。我等真田家再興が使命。他人行儀なしに願ひたい」
 朝倉は大きく何度も頷いて居た。

 家に着くと、朝と同じ様に近所のおばさん達がずらっと並んで、出掛けた時と同じ、拍手で迎えてくれた。門には両親と叔父と叔母、それにいとこまで立って待っていたのには驚いた。
「それじゃ俺はこれで」
「ありがとう」
「明日から、頑張ろうぜ!」
 朝倉は帰って行った。

 僕が着替えて居間に行くと、区役所から贈られた記念品のミニチュア刀と、お母さん特製の唐揚げとハンバーグ、叔母さんが焼いた苺のショートケーキが待っていた。
 パーティが始まり、さむらいの日が終わった。

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これはブログなので短めのお話ですが、電子書籍では生まれて一度も走ったことのない殿様の話を書いています。

 走殿(はしりどの)>> 

06.慣用句とかことわざとか

お話(電子書籍)を書いています、楠田文人です。

 「楠田文人」で検索 >>

「インカの串歌」を書いてから Web で Ruby のマニュアルやら説明を見たり、図書館で Ruby 本を借りたり、一頻り Ruby してました。大体思い出したけど、しばらく使わなければどうせ忘れます。必要になったらまた調べればいいや。

さて、小学校の国語のテストでは、教科書で習った慣用句やことわざの問題が出題されます。言葉と意味を線で結ぶ問題や正解を選ぶ問題、短文を書く問題が出されます。
「人ごみ」の答の中に「ごみのような人」ってのがありました。汚い感じの人を見たことがある子供なら、迷わずこれを選ぶでしょう。
お話で読んだ言い回しが出ると、「あ、これ知ってる」と喜んで正解に線を引いたものでした。学生時代は、話の中に慣用句やことわざを混ぜると物知りと思われて、ちょっと尊敬されますが、難しいことわざを使うと皆知らなくて逆効果になります。

「それは先生がだめだって言ってたし、臍を噛むことになるから止めとけば?」
「ほぞ、って何?」
「おへそのこと」
「どうしておへそを噛むわけ?」
「口が届かないよな」
「届かないから噛めなくて残念がるとか、後悔するって意味のことわざなんだよ」
「じゃ、最初っからそう言えばいいじゃん」
「言わなきゃよかったと臍を噛んだ」
「…」

よく使う言い回しは慣用句やことわざだけに限らず、口癖とか決まり文句にもあります。

「明智君、ひさしぶりだつたねえ」

「この印籠が目に入らぬか」

「月に代わって、おしおきよ!」

など、大勢の人が知っている文句は、色々なタイミングで使えます。

 

IT 系コピーのカタログや広告に、慣用句やことわざ、言い回しは使いません。

「新規システム導入の見積チェックでは、ソリューションベンダーに足もとを見られないように専門的知識を身に付け、こちらを見くびるプロマネに一泡吹かせてやりましょう。おためごかしに騙されないよう、見積で一杯食わされないよう、プログラム本数で頬被りされないように褌を締めてかかる必要があります。前システム担当者が煮え湯を飲まされて左遷された経験や、そろばんが合わなくなって専務が尻拭いをした経験などを肝に銘じて、今から腕を磨いておきましょう」

あり得ない…。意味が合わないと言うより、慣用句は人間の動作を表現しているため文章スタイルが合わないのです。
IT 製品のカタログでは、主語を使わない、敬語を使わない、ことわざなどの言い回しを使わないなど暗黙の表記規則があり、大企業になると表記例のマニュアルが用意されていたり、宣伝広報担当者が細かくチェックします。慣用句とかことわざは生活感に溢れているので、IT 製品と相性が悪いのでしょう。

サーバー製品のカタログを書くことになった時、著名なライターさんが担当していたけれど没にされたと聞きました。そして没の理由が
「このサーバーは企業の屋台骨を支える製品です」
と言うコピーのせいでした。担当者はこれが嫌だったそうな。確かに、「屋台骨」って言わないなぁ。ラーメンの屋台でとんこつスープを煮る雰囲気も漂って来る。そう言う言葉遣いをする人は他の部分も同じテイストで書いてるはずなので、随所にとんこつ感があったかもしれません。英語にすればよかったのだ。
「このサーバーは企業のバックボーンとなる製品です」

「ほうほうの体で」と言う言い回しがあります。これもビジネス文書などで使うことはありません。

「クライアントと打ち合わせ中、提出した見積の間違いを指摘されたため、ほうほうの体で逃げて来ました」

あり得ない…。

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「ほうほうの体で」と言う言葉は、お話を書くようになってから、一度使ってやろうと考えていました。七道奇談の「狐雨」で若旦那が驚いて逃げる場面で使いました。

 七道奇談 狐雨 >>

「慌てふためいて」も使いました。この手の「普段使わない言い回しリスト」を作って、順番に使ってやろうと計画しています。

05.鬼ヶ島復興計画

お話(電子書籍)を書いています、楠田文人です。

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童話のパロディや続編を書こうと思ったことがあります。

「王様の背中」は一風変わった内田百閒らしい短編集で、桃太郎の続編が納められています。桃から桃太郎が生まれ、喜んだお爺さんとお婆さんが桃太郎にかまけている隙に、こっそり戸口から覗いていたイノシシが桃を盗む話で、これが気に入ってそんな話を書きたいと思っていました。

桃太郎はいくつかパロディがありますが、他の童話のパロディは見掛けませんでした。何故だろう。パロディの題材にする童話を探していてオリジナルそのものが知られていないのではないかと思い当たりました。教科書などで取り上げてあれば読んだことがあるけれど、そうでなければ知らないし読もうと思わない。知らない話のパロディや続編では面白さが伝わらない。「金太郎」「日本の童話」「イソップ童話」「マザーグース」「グリム童話」「アンデルセン童話」など、改めて読んでみると忘れていたり、知らない話がある。「金太郎」なんか歌は知ってるけど、お話? って感じですよね。いくつか考えてみました。

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ごんぎつね殺狐事件
「お前を逮捕する」
 暖かな昼下がり、兵十は突然家に上がり込んで来た巡査達に捕らえられた。村で初めて見る大勢の警官に何事かと村人が集まって来る。
「旦那、おらが何をしただ?」
「ごんぎつね殺狐の容疑だ」
「ごんの? そら間違いだ。あれは事故だ」
「申し開きは法廷でするんだな。連れて行け!」
 抗議を聞き入れもせず巡査は兵十を引っ立てた。
 既に埋葬されていたごんぎつねの遺体は掘り返され、鑑識により銃による射殺と断定された。兵十の家の納屋からは、凶器と思われる種子島らしき年代物の猟銃が発見され、その入手経路が取り沙汰された。暴力団はこの手の猟銃を扱っておらず、博物館から盗難届けが出ていないかどうか本庁に問い合わせることになった。
 近所への聞き込みにより、兵十が普段から怪しい者が果実などを戸の外に置いて行くと漏らしていたことが確認され、検察はこの事件のポイントは、怪しい者がごんであることに気づいた兵十の殺意にあると考えた。兵十がごんぎつねの持参した果実を脅迫なり威嚇と受け止めていたかどうかである。
 兵十が雇った弁護士は人権派で知られる、怒目牙(どめきば)弁護士だ。
「こいつは手強いぞ。裁判での心証で判決が左右されそうだな」
 小石は資料を見ながら呟いた。
…以降、続かない。

 

赤い蝋燭と人魚と富岡商事株式会社
「初めまして、富岡いいますねん。これ、お近づきの印に。饅頭です。早速ですけどな、お宅に人魚はんの赤い蝋燭って残てるんですか? えっ、ある! それ、譲ってもらえまへんかな? 何にするて、人魚はんの赤い蝋燭に偉い力があるやおまへんか。どんな嵐でも火が消えへん。この仕組みが判たら台風でも消えん蝋燭がでける。物理法則がひっくり返りますわな。え? 物理法則って何? そらま、物理の法則やがな。それとな、蝋燭で嵐を起しますやろ? これも仕組みが判たら、船とか堤防とかありますやろ? 船とか堤防って嵐の大きさを考えて作てあるんやけど、ほんまもんの嵐で試した訳やないから、嵐を起して検証出来ますねん。壊れたらあかんけどな。それとか、雨の降らない国に持ってって砂漠に雨を降らす。一人百円ももろたら大金持ちや」
…以降、続かない(ええ加減な関西弁で、関西の方えろう済んまへん)。

 

鬼ヶ島復興計画
「痛ぇなぁ」
「痛たた、畜生ひでぇことしやがる」
 桃太郎と犬猿雉の襲撃を受けた鬼ヶ島では、被害鬼達が村中あちこちに倒れうめき声を上げていた。穏やかな鬼が島に突然、武装した桃太郎と凶悪な犬猿雉が上陸して来て、村中で暴れまわった挙げ句、老後のために保管しておいた宝物を根こそぎ持ち去ったのだ。
「おかしら」
 右手と左足に怪我をした赤鬼のジュンが来て言った。
「宝物はすっかり持って行かれっちまいやした」
「何も残ってないのか?」
「へぇ。鬼のお面の留め金が落ちてただけでさ」
 それを聞いた頭はがっくり肩を落とした。
 ピンク鬼のエリーが来た。
「お頭。食堂も全滅よ。お皿を割るわ食器棚を倒すわ、酷いったらありゃしない。鶏肉に糞したのは雉だね。食器を放り出したのは猿。犬は椅子にしょんべん引っ掛けて、そらまあ酷いもんさね。見てた子供達も蹴っ飛ばされて引っ掻かれてミチコとアキラが怪我したわ」
「とにかく、まず怪我鬼を救うのが先だ。行け!」
「はいっ」
 鬼達は鬼ヶ島全域をくまなく捜索し、怪我人の救助と被害状況の把握に当たった。その結果、財源を奪われた鬼ヶ島だけでの復旧は難しいことが判った。
「おかしら、どうしやす?」
「銀行から金、借りよう」
「返す当てはあるんですか?」
「借りた金で鬼ヶ島を高級リゾートに変身させる。そして客を集める」
「成る程! それはいい考えで」
 寝る間も惜しんで甲斐甲斐しく働く鬼達の力によって鬼ヶ島復興計画は順調に進み、宿泊施設の増築や食堂の改装、鬼踊りや金棒ダンスなどアトラクションの追加、観光客相手の土産物屋建築が進んだ。鬼ヶ島の入り口には、日本語、英語、中国語で書かれた「桃太郎の上陸禁止。犬猿雉の上陸禁止」の立て札が立てられた。

 一方、桃太郎と犬猿雉は鬼ヶ島から帰った後、鬼征伐を記念して年に一回「ももたろ会」と名付けた宴会を続けていた。そろそろ襲撃時の衣装がきつくなった三年目のももたろ会で雉が桃太郎に言った。
「桃さん」
「何だ」
 いつものようにかなり酔った桃太郎は虚ろな目で答える。BGM のボニー・ジェームスの「Don't Let Me Be Lonely Tonight」が心地よい。
「たまには、ももたろ会で温泉旅行しませんかね?」
「お、いいな」
「最近できたリゾートで、『オンニーニ』ってのがあるんすよ」
「イタリアか?」
「いや、鬼ヶ島っす。鬼退治した後、イタリア人が買い取ったんっすかねー。リゾートになってんすよ。区役所でチラシ貰ったんだけど二人以上だと割り引きがあるんっすよ」
 次の曲はカーリー・サイモンの「As Time Goes By」だ。
「温泉あるんか?」
 焼きホッケを噛りながら猿が聞く。
「あるよ」
「桃さん、そこにしませんか?」
…以降、続かない。

 

長靴を嗅いだ猫
…。

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結局、パロディではなく書いた方が早いとの結論に達しました。
誰もが知っている童話を選定するのが難しいのと、オリジナルの内容に沿って話を展開しなければならない制約からでした。
それならと書いたのが、短編集「長靴を嗅いだ猫」です。

長靴を嗅いだ猫 >>