54.もう長いこと腕時計をしていない

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何十年も腕時計をしていません。手首にするのに何で腕時計と言うんだろう、ってのは今回の趣旨から外れるので横に置いといて。中学、高校の頃、皮膚が弱いと言うのかアレルギー系で、刺激を受けたところに湿疹が出来ました。風呂上がりに腕をさっと掻くだけで赤いミミズ腫れのようなものが出来たり、電車で吊り皮に掴まっていると、腕時計のベルトの周りが赤く腫れて来る。皮のベルトはもちろん金属性もだめ。痛くなくてかゆい。
学生で時計が必要なのは試験の時だけなので、普段は辞めちまえ、って辞めたのは試験でなく時計の方ですが、辞めました。以来何十年、腕時計をしていません。同じ理由からペンダントの類もだめ。赤い痕が付く。金属性のものは皮膚に触れるところに付けていません。ベルトの金具と眼鏡だけ。
時計をしている時はもちろん時計で時間を見ますが、しなくなると街中で時計のある場所を気にするようになります。
駅、お店の中の壁、公園。近所で時計のある場所を覚えていれば時間に困らない。面白いのは、そのうち大体の時間なら見当付くようになりました。15 分から 20 分の幅がありますけど、15 時 50 分頃だな、と思うとさほど外れてはいない。外れても 10 分くらいのものです。時計で思い出した。
ディズニーアニメのピーターパンには、目覚まし時計を飲み込んだワニが出て来ます。フック船長はこのワニが嫌いで、時計の音が聞こえて来ると逃げる。ピーターパン、ティンカーベルの登場する妖精の世界はディズニーワールドで、実際の妖精は(イギリスのですが)日本の妖怪と似ていて、どちらかと言うと無気味や奴が多い。そんなイギリスっぽい妖精達が登場するガロルフシリーズを書きました。時計の妖精が登場しますけど、名前はホイヤーと言います。
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ピーターパンは緑の服を着ています。実はサンタクロースも緑の服を着ていましたが、コカコーラのキャンペーンで赤い服を着ててからそれが定着してしまったそうな。ってのを信じていたのですが、これは広告業界のデマだそうです。聖ニコラスは昔から赤っぽい服だったようです。

53.役に立たない知識

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「代数は世の中で役に立つのか」と言う議論が話題になりました。確かに学校で教わることや、自分で覚えたことのうち、役に立っているとは言えないものが多々あります。直接役に立っていないけれど、知っていることで他のことの理解が深まる、と言うこともあれば、専門分野に進んだ時に初めて判る、ってのはありますが。

代数。ピタゴラスの定理に始って、方程式、因数分解微分積分行列式など、数学を使う分野に進まなければお荷物です。世の中の経理、税金計算などは四則演算で事足りますが、方や、りゅうぐうにはやぶさ 2 を着陸させる軌道計算を足し算引き算掛け算割り算で行うのは無理です。複雑な計算が必要なのは想像出来るけど、その基礎を一般市民に習わせるってのはどうも。はやぶさ飛ばさないし。
化学。無機化学有機化学、分子量計算や化合物の名前など、色々教わったけど覚えていません。薬の名前も知らない奴ばっかだし。お話に使いそうなテトロドキシンとか、ベータ・エンドルフィンとかは記憶にあるけど組成は判らん。
物理。物理法則はたくさんあって覚えられないし、元素は水素、酸素、炭素、鉄、カルシウムに、放射性元素くらいしか覚えてないけど、世紀の大発見で教科書が掻き変わっちゃうこともあるから、忘れた方がいいかも。
歴史。794 年:鳴くよウグイス平安京。1192 年:いい国作ろう鎌倉幕府。1192 年じゃなくなったらしいですね。成立は 1185 年だそうです。最近では、遺伝子科学や科学分析の結果が反映されるらしい。もちろん聖書や古事記を信じてる訳ではありません。

学校で習う事は、卒業してから覚えているかどうかの違いはあっても、人によってそれほど差はない。教師が教えたかどうかにも寄りますけど。一方で自分が覚えたことは本当に意味のない、役に立たないことばかりだと言うことがよく判ります。
United Network Command Low and Enforcement(U.N.C.L.E.)って、テレビドラマ、ナポレオン・ソロの組織の名前。番組の最初しか登場しないので、これを覚えるのに何週間(何回か見ないと分からない)か掛かった。今なら Web で検索すればすぐ判るけど、当時はそのようなメディアがありませんでした。これも何の役にも立たないし。

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親の趣味だったのか、自宅には百科事典が何種類かありました。その中の一つ「平凡社 大百科事典(平凡出版ではありません)」全 30 巻くらい。B4 サイズで厚さ 5cm くらいの巨大なものでした。廊下にあって、脊表紙がいつもこっちを向いてる。で、索引を覚えました。
「アーアン」「イーイン」「ウーエンク」「エンケーカイス」「カイセーカテ」「カトーカン」「キーキヨソ」「キヨタークワ」「クンーケンチ」「ケンテーコオ」「コカーサイケ」「サイコーシキエ」「シキヤーシヨウノ」…。

52.鬼ヶ島復興計画再び

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昔話のパロディを書いてみたいと思ってました。その中の一つに「鬼ヶ島復興計画」があります(前にも書きました)。桃太郎一味に侵略された鬼ヶ島の鬼達が、銀行から資金を調達して、鬼ヶ島を一大リゾートに変身させるという、涙ぐましいお話です。
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実際に書くことを考えると、桃太郎一味の猫・猿・雉は傍若無人なキャラクタとして、違う! 犬・猿・雉だ、対する鬼達は展開から考えて、親切そうな鬼おじさんとか、優しい鬼おばさんとか、純朴なキャラクタにしないといけない。登場する鬼も一鬼だけではなく、複数のキャラクタを考えなければならない。結構面倒だなぁ。
復興が中々進まないことに苛立った若い鬼が島を飛び出して、本土のマスコミに桃太郎に侵略されたことを体験談にして吹聴し、一躍有名になって仕舞うとか。
桃太郎の友人で明朗快活と思われていた浦島太郎が、実は陰湿な性格で気に入らない奴に玉手箱煙を浴びせて老人にして仕舞うとか。

「きひひひ。うまく行った」
「おのれ! 何をした」
 税金 G メンは、浦島太郎に怪しい煙を掛けられ力が抜け、その場にへたり込んで仕舞った。
「竜宮城で手に入れた、『竜宮加齢香』だ。これを嗅いだら 30 年ばかし歳を取る」
「うぐっ」
 急速に歳を取った税金 G メンは起き上がろうにも起き上がれない。そこに桃太郎が現れた。
「おっ! 浦島太郎。また悪さを働いているのか?」
「よいところに来た、桃太郎。わしはお前が気に食わなくて、一度竜宮加齢香を嗅がせてやろうと思っておったのじゃ」
「俺は嗅ぎたくねぇよ!」
 桃太郎は、さっとポケットからマスクを取り出して付けた。
「これで加齢香とやらは利かねぇぜ!」
「くそっ!」
 桃太郎は税金 G メンを抱え起こしながら言った。浦島太郎は勝てないと思ったのか、慌てて荷物をまとめてバイクに乗って走り去った。
「おい爺さん」
「私はまだ爺さんではありません」
「今は爺さんだよ。元に戻して欲しいか?」
「戻してくれるのか!?」

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「ここに除齢樹の実がある。これは俺の子分の雉が、山奥から見付けて来たもんだ」
「そ、それで元に戻るのか!?」
「大丈夫だ。加齢香で取った歳は戻せるぜ」
「ほ、本当か?」
 浦島太郎は、魚篭の中から他の道具を探している。
「本当だ。知らずに実を食った子分の犬、猿、雉が、小犬、子猿、ひよこになっちまった」
「それで…」
「俺はママ太郎だぜ」
「…」

桃太郎以外のキャラクタを登場させると面白いかも。